<前略> なぜ平八やワンが醤油だの秘伝のタレだのを製造していたり、注ぎ足していたりするのか?ここにまた新たな謎が生まれたような、生まれないような…このワンのアイテム「秘伝のタレ」にははっきりと「XO醤」と明記されていることが私の心に何か引っ掛かるものを残した。わざわざラベルを作って貼ってある、ということはこれは他にも見間違いやすいタレ、内至は調味料がワン宅にあるということの証明ではないだろうか。 「ワンが若かりし頃より、注ぎ足して使ってきた味の決め手。」なぜワンが若い頃からそんなものを…? 「華僑はマイノリティながら、同郷者で形成されるコミュニティーと、これをもとにした同業者の集団ができあがり、現地の経済・政治に大きな影響力を持つことが多い」という。「華僑」たるワンがかつて華僑として属したであろうコミュニティーは中国料理を売り物としていたのでは?若き日のワンは華僑の料理人として身を立てようとしていたのではないだろうか。格闘家が格闘家として身を立して身を立てようとしていたのではないだろうか。格闘家が格闘家として身を立てることに成功しようとも、はたしてそれによって華僑の「重鎮」にまで成上がれるものだろうか? むむむ。まてよ。そうすると同じ理由で気になってくるのは三島財閥だ。仁八がいかに優れた格闘家であろうと、それによって財閥と呼ばれるほどのものが興せるだろうか? …冷たい戦慄が私の背筋をかけのぼる。平八の背中の一升瓶、その名も「三島財閥」と言う醤油である。 何故醤油に「三島財閥」なのか! 『三島財閥はもとは醤油メーカーであった』 おお!なんというおそろしい想像だろうか! しかしいかに巨大な、それこそ財閥と称されるような資本家または企業であっても、もとは呉服店だったり銅精練業だったりするのだ。そこに時流をとらえたアイディア(製品名が三島財閥だったり、それがウケたり)さえあれば醤油だろうと可能性がないとは言い切れない。醤油で成功を収めた仁八がさらなる業種の開発、発展を遂げてゆく中で、時を同じく華僑の中で大きな存在となってゆくワン、ふたりはまた格闘家としての顔で接点を持ち、社会的な互いの成功に大きな協力を果たしてきたのではないだろうか。 EDDhq様 アイテムコメントリスト考察の項目より抜粋 (※当たり前ですが、ちゃーんとご本人の許可を頂いております。しかも既に公開していなかったのをわざわざもう一度公開していただいた事、感謝します。) |